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男性である私も2か月の長期育休を取得
こんにちは、このブログの主、榎木茶狐の夫の榎木夫(えのきお)です。私は30代の会社員ですが、育児休職を取得しました。それも、2か月間という長期育休です。昨今の男女平等に対する考え方の変化もあり、最近は男性でも育児休職を取得する人も増えてきておりますが、数か月単位で取得する人はまだ珍しいのではないでしょうか。取得して改めて感じたのですが、長期育休は他に変えようのないかけがえのないものを与えてくれ、取得して本当に良かったと思っております。ただ、まだ長期で育休を取得する人が少なく、取得するかどうか会社へ言い出すまでかなり悩みました。私がどのように考え、育休取得するに至ったのかを伝えることで、長期育休を取得しようかと悩んでいる社会人へ後押しとしたいです。
男性でも長期育休は取れる、、でも理解されているのか、、、
私の職場は非常に恵まれており、会社として育休を推奨しているため、子供ができたことを上司に報告したところで育休を取るように言われました。そのこともあり、若手の先輩はほとんど育休を取得しております(裏を読むと育休取得率を上げて新規採用時などでにアピールしたいのだと思います)。そのため、育休を取得すること自体は普通のこととして考えられており、ハードルは低いです。でも、育休を取った先輩の多くは1週間から2週間の期間であり、私の上司もそのくらいの期間を想定しているようでした。そういうこともあり、2か月取ることをなかなか言い出せずにおりましたが、しばらく後に勇気を出して言ったところ、少し驚いていいた反面、そういう時代だよね、、といった感じで了承してもらえました。
時代の流れもあり、会社として育休取得を推奨しているため、余程のことがないと育休取得が断られることはありません。しかしながら、取得を言い出したときの上司の反応などからは、私の上司も職場のメンバーも、それほど多くの期間は必要ないのではないかと思っているかと思います。実際に若手の先輩らは1、2週間で職場復帰しており、また、上の世代ではそもそも育休を取得していない人も多いためです。それに対して私も育児の経験がないため、自分でも本当に必要なのかと疑問を持ちながら育休の日を迎えました。
それでも育休を取得した理由
そもそも育休の取得を悩む理由は何でしょうか。真っ先に思い浮かぶお金の問題は、育休期間は育児休業給付金という形で普段もらっている給与のように毎月給付金が頂けるため、あまり心配することはありません。(給与の満額ではないですが、、)働かずにお金の心配もなしに育児に専念できるなんて、育休期間は長いほうが良いのではないかと思うのですが、それでも悩んだ理由は二つあります。おそらく育休取得を悩んだことある方も同じなのではないでしょうか。
①自分がいなくなることで職場の他のメンバーに負荷がかかってしまう。
②将来の昇給(出世)に影響があるのではないかと考えてしまう。
私の場合、①については職場のメンバーに非常に恵まれており、快く業務の引継ぎを承諾してもらえました。また、幸い業務量の少ない時期であったため、育休中に予定されている重たい業務は、育休前にある程度終わらせた状態で引き継ぐことができたため、深く悩むことはありませんでした。②については表向きには関係がないと言われているもののどうしても勘ぐってしまいます。これに対する私の考え方は、私の場合、出世して権力を得たいというよりも、給与を上げたいという思いが強いです。ではなぜ給与を上げたいのかと考えると、稼いだお金を使って幸せになりたいからです。子供が生まれてから2か月という期間を子供と一緒に過ごせること以上の幸せを買うことは、将来お金がたくさんあったとしてもできないと思います。また、老後でなく若い時期に時間とお金に余裕のある期間を作ることも今後お金を払ってでも難しいでしょう。プロフィールに書いた通り、私は資産形成を趣味としているほどお金が好きですが、一方で幸せはたくさんのお金を持った将来にあるのではなく今にあるとも考えています。そういった考えから長期育休を取得しました。
また、②について打算的なことを言うと、私の働く会社は典型的な昔ながらの日本企業です(今の言葉でいうとJTC)。給与は能力ではなく年齢である程度上がっていきます。万が一昇給に影響があったとしても将来そこまで大きな差にはならないだろうという考えもあります。最近何かと批判的に書かれがちなJTCですが、やはり働いていると良い面も見られますね。
育休はかけがえのない経験ができるため取得すべし
先ほど長期育休を取ることは必要なのかを最後まで悩んだと書きましたが、育休を取得した今は本当にとって良かったと感じております。正直に言うと夫婦二人で育児すれば時間的な余裕はあるかと思います。他の多くの方がやっているように育休を取得しない、短期で終わらせるという方法でもギリギリ何とかなるかと思います。ただ、この時間的な余裕が長期育休を取る本当の価値だと思います。
育児は楽しい、幸せといった面もありますが、一方で本当に大変です。この育児期間を楽しい、幸せと思えるか、大変、苦しいと思ってしまうかは時間的余裕があるかどうかで変わるかと思います。もし私が短い育休後にすぐ会社へ復帰していたら会社から帰って夜の時間だけ育児をし、睡眠時間も多く取れないまま次の朝出社するという生活になっていたでしょう。時間的な余裕もなく、育児を苦しいと思ってしまっていたと思います。夫婦二人で時間に余裕をもって育児をし、この期間を幸せだと思えることこそが長期育休の本当の価値であり、悩んでいるのであれば長期で取得することをお勧めします。
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