2か月ぶりの職場復帰、不安しかない
こんにちは。榎木夫(えのきお)です。今回は育休から職場復帰するときに感じたことを紹介します。私は子供が生まれてから2か月間育休を取ったのですが、職場復帰する前日は恐ろしいものでした。働かない生活に慣れてしまったから以前のように働いたらすごく辛く感じてしまうのではないか、とか、以前のように仕事ができるようになるにはどれだけ時間がかかるんだろう、とか、そもそも働きたくない、とか色々と思いながらベッドに入ったものです。
考えてみたら恐ろしいものですが、一度働き始めたら連続で休める日数って、GW、お盆、正月などの長期連休でも5日程度、ごく稀に有休と組み合わせて長く休んでも最大10日程度です。一度社会人になってしまうと本当に長く休めないですね。そんな生活にどっぷりと浸かっていた社会人が2か月も休んだ後の職場復帰では何を思ったのか、紹介していきましょう。

職場復帰したときに思ったこと
仕事の勘は意外とすぐに戻る
長期で休んだほとんどの人がまず初めにこれを考えるのではないでしょうか。「仕事のことなんて忘れてしまった。前みたいに働けるようになるにはどれだけかかるんだろうか」と。大丈夫です。仕事の勘はすぐに戻ります。私の場合は、最初の数日間は大量に貯まったメールを処理してその後、休んでいた間の引継ぎ事項を整理して、次の週には仕事の勘は戻り以前のように働いていました。
残念なのかよかったのか分かりませんが、大学卒業後から長い時間かけて染みついた社会人体質は数か月程度の休みでは変わりませんでした。また、2か月間全く仕事のことは考えませんでしたが、意外と覚えているものです。繰り返しになりますが勘はすぐ戻ります。
働くのも意外といいもんだと謎に達観する
当たり前のことを言うようですが、仕事を休んだといっても、休んでいる間は遊んでいたのではなく育児をしておりました。育児は育児ですごく大変です。前にも書きましたが、仕事と育児の大変さのベクトルは全く異なり、仕事の大変さは人間関係や直面している課題などですぐに解決できないことを頭で思い悩むのに対して、育児の大変さは赤ちゃんのミルク、寝かしつけ、おむつ交換など、すぐに終わることを永遠と続けないといけないことにあると思います。大きく思い悩むというよりかは自由がないことに対して少しずつストレスがかかっていき、むしゃくしゃしたりイライラしたりしていくという感覚です。気づいた時には鬱や育児ノイローゼになってしまうこともありなかなか厄介です。
言葉にしてしまうと育児の大変さってなかなか伝わらないと思います。働いている人からすると、「なんでそんなすぐ解決できる簡単な作業で思い悩むことがあるんだ、こっちは大変な課題で悩んでいるのに」というように思われていまい、ケンカになったりするのではないでしょうか。でも育児を実際に体験すると、赤ちゃん中心で自由に外出もできず、自分の時間なんて取れない環境が土日も年末年始も関係なく繰り返されると嫌になるものです。子供はかわいいですが辛いものは辛いですね。
そんな育児に嫌気がさしてきた頃に職場復帰となったため、出社すれば自分一人で自由に行動できることや、平日5日出社すれば土日2日は休日で、繰り返しではなく違うことができる(もちろん育児ですが)といった今まで当たり前だったことに対してありがたみを覚えて、働くのもいいものだと感じました。まあ、それも慣れてしまうまでの短い間でしたが、、
育休中に思ってたことはすぐ忘れる
育休中、会社から距離を取ってみると、色々な事を思いました。
・会社を引退するとこんな生活になるのか。会社にどれだけ尽くしても引退してしまえばそのつながりはなくなってしまう。長い人生で考えると会社員でいる時間はそれほど多くない。これまで会社中心の生活となっていたが、復帰した後も自分を優先するべきだ。
・これまでは生活のほどんどを会社で過ごしていたから無意識に思考の中心が会社となっていた。会社から距離を置くことで自分の視野が狭くなっていたことに気づいた。
実際育休中は新しい価値観となり、会社なんて生きるための手段に過ぎない、復帰してもこの価値観は変えずに行こう。なんて思っていたりもしましたが、残念ながら仕事をし始めるといつの間にか戻ってました。
育休を取る価値はめちゃくちゃあります
長く休んでしまうと復帰したときが大変かもなんて思ってしまいますが、意外と大したことなく大丈夫なものです。それよりも育休を取って時間を作って子供を育てるという体験の方がずっと貴重だと思います。私の場合育休を取って得た一番の収穫は、育児の大変さを体験できたことです。働いていると育児の大変さを言葉で聞いてもあまり伝わらず、こっちの方が大変だなんて思いがちですが、一度体験したことによって、育児は育児で大変だと相手を思いやれるようになれました。育休は仕事を休むことも、育児をすることも大変ですが貴重な機会です。社会人になってから数か月も休むなんてこの機会しかないかもしれません。ぜひ勇気を出して取得することをおすすめします。
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