【M-1グランプリ2023・敗者復活戦】漫才を分析して雑談やプレゼンとかに活かしたい

お笑い

私は小学生の頃からバラエティやお笑いの賞レースが大好きです

大人になり、芸人さんの放つ言葉のこういう点に魅力を感じてるんだな~と思うようになりました

  • 例えとかでチョイスする言葉が平凡ではないのに、脳内のイメージとマッチする快感がある
  • 柔軟な発想、着眼点の鋭さ(思いつきもしないよと毎度感心させられます)
  • 聞き取りやすさ、抑揚や緩急の扱い方が巧み

私自身があまり話すのが得意ではないので、爪のあかだけでも煎じて飲めることはできないかと、日々漫才を楽しみながら考えているわけです

本記事ではM-1の敗者復活戦の中から特に面白かった芸人さんのネタを厳選し、感想と共に雑談プレゼンなんかに使えるエッセンスがないか分析してみたいと思います

YouTubeでも配信されているから、まだ見てない人はぜひ観てくださいね!

いずれ配信終了しちゃうからお早めに!!

※本記事ではネタの内容にも触れますので、ネタバレしたくない方はブラウザバックを!

ママタルト

1年前と比較して一番(漫才技術の)成長具合がでかかったな~!と思ったコンビです

全ボケ決まってて選ぶの悩みましたが、一番押さえたいポイントは

「朝一でスーパーで50%OFFだったから!」
に対して
「なんでもう朝一で半額やねん」
とつっこんだところ

これの前に起きた大きな笑いで聞き逃しかけていた朝一というワードはそのまま繰り返し、50%OFFを半額観客側にとってより親近感が湧く言葉)に言い直して、声を張るでもなくさらりとつっこむ

大笑いと次の大笑いの間のつなぎの笑い所として、普通の会話らしさのあるちょうどいいボケでバランス感覚が見事だなあと思いました

さらっと聞いてしまいがちな日常会話でも、「へー」とか言いながら相手の言葉を反芻してみると意外とつっこめそうなワードが紛れていて、そこから次の話題なりに発展できたりします
そういう状況にも、なんだか似ているようなないような

ヘンダーソン

ラストイヤーで惜しくもあと一歩で決勝進出を逃した、敗者復活2位のコンビ

どっちがボケなのかが判明する初速が一番速くて、「目ぇバッキバキの声がでかい様子がおかしい人」ボケでまずしっかり笑いをとっていました(いやもうさすがです)

すごかったのは次のボケで、様子がおかしい人のあとにより強い「別のネタをやってもうてた人」でさらに大きな笑いを取ったのです

しかも一発目は初手から様子がおかしい、二発目はじわじわと「おや?」と思わせ笑いを溜める使い分け

笑いを生み出すのには、しゃべっている人がどんなキャラなのかをわからせる必要があるとM-1の審査員も言っていたような気がしますが、まさにそれを体現していたと思います

ものの1分で笑いやすい空気が完成されていて、肩の力も完全に抜けた状態で観賞できました

シシガシラ

見事敗者復活枠を勝ち取りましたね!異論はないです

ボケの脇田さん以外全員が、言葉を交わさずして脳内に同じことを思い浮かべている状況を演出するとか、もはや芸術の域ではないかと

禿ネタ界のノーベル賞をあたえられるべきです

アイデアや構成が秀逸なのはもちろんですが、ネタ終わりの「どうもありがとうございました」の時でさえ、「?なんでみんな笑ってんの?」って顔をしていたことも、新しさを感じました
最後までなんだか美しい漫才

ツッコミの浜中さんの(ハゲをみて)笑いをこらえている表情、ボケの脇田さんの何にも気づかず健気に歌っている表情、この絶妙なニュアンスの表情が尻上がりに笑いを生み出していった要因の一つだろうと思いました

最後には完全にシシガシラというコンビのキャラクターが頭にこびりつきました

表情だけで伝える。その技術、私もほしいです

ななまがり

こちらもラストイヤーで、私が一番応援していたコンビです!シシガシラに僅差で負けてしまいましたが、あれはどっちが行ってもおかしくなかった

あの「歯姫」を世に産み落とした森下さんが放つワードが、かなりツボでして

黒部ダムにポカリの粉を一袋入れ、世界一薄いポカリを、富山県民に、飲ませる活動をしています
とか、どんな人生歩んだらそんなネタを思いつくのでしょうか……笑

森下さんがネタ終わりまでずーーーーーーっと変なことを言っているんですが、なんといってもが絶妙でした

読点の間に、我々はいやでも「次は何を言う気だ?」と少しは想像してしまうのですね
その笑いをこらえている間に笑いが増幅されている感覚を味わいました

期待値が上がるからリスクでもあるのですが、ななまがりのボケは必ず想像の斜め上を超えてくるので、期待値なんてあってないようなものです。ほんと天才

フースーヤ

正直、一発ギャグを随所に取り入れているフースーヤの面白さがいまいちわかっていませんでした

だからCブロックラスト(シシガシラが勝ち残っている状況)で出てきて、酒を手に取り、決勝用に体力残そうと賞レースを楽しむドキドキ感を一時停止させました

侮っていた自分をおっきい草冠で磔にしたいです

あんなに全力で動いているのに、全セリフ漏れなく入ってきてギャグというギャグが全部が面白かったです
表現力が高くて、存在しないのに小道具が見えるくらい世界観に引きずり込まれました

アンチ(?)をファンに寝返らせるのって相当研究して腕を磨かないと難しいですよね

前例のない独自のスタイルを貫くのってかなり忍耐力がいると思うので、なんか感動すら覚えました

まとめ

記事に載せられなかった芸人さん含め、例年より満足度の高い敗者復活戦でした!

ドーナツ・ピーナツ、ナイチンゲールダンス、エバース、バッテリィズなどなどほかの芸人さんのネタも何度も見返してしまうほど面白いので、視聴できるうちに日本国民全員に観てほしい

2023年決勝戦の記事も書いていますので、よろしければ遊びに来て下さい!

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